2010.9.27■農のメルマガ Vol.011
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農のメルマガ Vol.011
2010.09.27 / ファーム・アンド・ファーム・カンパニー
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【目次】
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● ニュース・トピックス
・米価下落で過剰米対策の要求強まる
・ローソンが農業生産法人を設立
・経営資源や経営ノウハウの第三者継承が注目
・上三川の「郷土食を考える集い実行委」が地産地消大賞
・ハスモンヨトウが県内で大量発生
・夏秋イチゴ「なつおとめ」お披露目
・イオンが宇都宮で野菜生産
● 弊社からのお知らせ
・レストランのホール関係の人材募集
・宇都宮商工会議所でビジネスセミナーを行います
● その他お知らせ・栃木イベント情報
・農産物等を販売する市
・オリオン朝市
・模擬せり体験
・新規就農相談会 in とちぎ2010
● 編集後記
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【ニュース・トピックス】
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1.【米価下落で過剰米対策の要求強まる】9月17日
米価の下落に歯止めがかからない中、過剰米対策を求める声が強まっている。
2009年産米の相対取引価格は7月時点で60キロ当たり14214円(運賃、包装代、
消費税含む)と出来秋から1000円ほど下落。10年産米もJAの生産者概算金が
前年に比べ同2156円下落しており、生産者の不安は募る一方だ。
こうした中、過剰米対策を求める農業団体の要請や国会論戦が過熱している。
http://www.nca.or.jp/shinbun/about.php?aid=2088
2.【ローソンが農業生産法人を設立】9月17日
コンビニエンスストア大手の(株)ローソンが野菜生産に参入した。地元農家
などと共同出資で千葉県香取市に農業生産法人(株)ローソンファーム千葉を
設立、7日から関東地区のローソンストア100など400店舗に小松菜の出荷を始
めた。
流通大手の農業参入はセブンアンドアイホールディングス、イオンに次ぎ3社
目。
http://www.nca.or.jp/shinbun/about.php?aid=2091
3.【経営資源や経営ノウハウの第三者継承が注目】9月14日
高い農業技術を持ち、専業的な経営を実現してきた農家の中にも、後継者が
いないケースが増えている。一方、新たに農業で働きたいという若い意欲の
ある就農希望者も増えている。そうした中、後継者のいない農家が、その経
営資源や経営ノウハウを家族以外の新規就農者などに受け渡す「第三者継承」
と呼ばれる経営継承の事例が現れ、注目されている。
第三者継承には、経営の移譲を希望する新規就農者が研修生として2-3年間、
経営主らと一緒に働きながら農業について学んだ後、農地や施設を引き継い
でいくケースと、経営者と継承希望者が共同で法人を設立し、継承希望者が
社員として働きながら法人運営にも参加し、その後、経営者を交代していく
ケースなどがある。
しかし、権限の委譲が不十分だったり、継承時期が明確に示されなかったり
したため、継承希望者が不信感を持って撤退してしまったケースや、経営を
引き継いでもらおうと若手を雇用したものの、本人に経営参画の意思がなく、
経営の引き継ぎを断られるケースなど、経営の引き継ぎに失敗する例もみら
れる。
経営者と継承者との信頼形成や継承者の意欲や能力の向上が重量なポイント
となる。
こうした第三者継承を含めた経営継承の進め方については、以下のページ
が参考になる。
(独)農研機構の中央農業総合研究センター
http://narc.naro.affrc.go.jp/team/fmrt/manual/succession.html
全国農業会議・全国新規就農相談センター
http://www.nca.or.jp/Be-farmer/farmon/index.php
4.【上三川の「郷土食を考える集い実行委」が地産地消大賞】9月25日
今年の地産地消夢大賞の一般部門に上三川町の「郷土食を考える集い実行委
員会」が選ばれた。また、教育部門には鹿沼市加園小が選ばれた。
同大賞は、とちぎ地産地消県民運動実行委員会が、優れた地産地消活動に取
り組む団体を顕彰する。
「郷土食を考える集い実行委員会」は地元農家の女性を中心に1997年に発足。
市民農園での収穫体験や、特産品のかんぴょうを使った料理の普及などに努
めている。
加園小は直売所と連携し、学校給食に地元野菜を取り入れたり、生産者を招
き児童との交流を図るなどの活動を通し、地産地消や食育教育を推進してい
る。
www.shimotsuke.co.jp/biz/economics/agriculture/news/20100925/387636
5.【ハスモンヨトウが県内で大量発生】9月23日
猛暑の影響で野菜や花き、大豆の葉の食害を起こすハスモンヨトウの幼虫に
よる被害が県内全域で多発しているとして、県農政部は、病害虫発生予察注
意報を発表した。
今後も増殖が懸念されるため、農家に対し早期発見による卵塊や幼虫の除去、
薬剤散布による防除、発生源となる雑草の管理などを呼び掛けている。
www.shimotsuke.co.jp/biz/economics/agriculture/news/20100923/386588
6.【夏秋イチゴ「なつおとめ」お披露目】9月18日
今年から県内で栽培が始まった夏秋イチゴの新品種「なつおとめ」が17日、
県庁での直売イベントでお披露目された。
県農業試験場いちご研究所が開発した。
「なつおとめ」のパック詰めがロールケーキとともに限定販売され、福田
富一知事も接客を行った。
「なつおとめ」は今年、那須塩原市、日光市など県内6市町の13農家が試験
的に栽培し、来年から本格栽培の予定。端境期の夏、秋に業務用のケーキな
どに需要が見込まれる。現在、夏秋イチゴの8割が米国産で、国産のメリッ
トを生かしたシェア拡大が期待される。
www.shimotsuke.co.jp/biz/economics/agriculture/news/20100918/384535
7.【イオンが宇都宮で野菜生産】9月17日
大手スーパーのイオンの子会社、イオンアグリ創造が、宇都宮市東部の清原
地区で農地約4.3ヘクタールを借り、野菜の生産に乗り出す。
収穫した野菜は「プライベートブランド野菜」として関東地方のイオングル
ープ各店で販売する予定。
宇都宮市への進出は同社としては2カ所目。上籠谷町の清原南部土地改良区
内の農地で耕作する。将来は15ヘクタールまで農地を拡大する方針。
宇都宮市経済部によると、民間企業が県内で農業に参入するのは初めて。
同部は「イオンの進出で雇用や販路の拡大など地域農業の活性化につながる
ことを期待している」としている。
www.shimotsuke.co.jp/biz/economics/agriculture/news/20100917/384092
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【弊社からのお知らせ】
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1.【レストランのホール関係の人材募集】
宇都宮市内に11月オープン予定の和食系レストランのホール関係の人材を募集
しています。経験者歓迎します。
〈問合せ〉ファーム・アンド・ファーム・カンパニー TEL:028-678-3411
2.【宇都宮商工会議所でビジネスセミナーを行います】
来る10月5日(火)と12日(火)の2回に渡り、弊社代表の藤井大介が宇都宮商工
会議所にて、環境ビジネス勉強会 ―グループワークで新事業のアイデアを創
出する― というグループワーク勉強会を開催します。
これは、企業における環境意識の高まりを受け、新分野進出に向けた環境ビ
ジネスに関する勉強会を行い、新事業のアイデア出しをグループワークで行
うというものです。
〈問合せ〉 宇都宮商工会議所 地域振興部 TEL:028-637-3131
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【その他お知らせ・イベント情報】
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1.【農産物等を販売する市】
農産物等を販売する市を開催します。
日 時:10月1日(金) 15:00-19:00
場 所:バンバ市民広場 馬場通り4-1-1(二荒山神社鳥居脇)
http://www.machidukuri.org/event/detail.php?n=0295
2.【オリオン朝市】
オリオン朝市を開催します。
日 時:10月5日(火)10:00-14:00
場 所:オリオンスクエア 江野町8?3
http://www.machidukuri.org/event/detail.php?n=0267
3.【模擬せり体験】
「第5回うつのみや食育フェア」の宇都宮城址公園ステージで、中央卸売市場
による模擬せり体験を行います。
日 時:10月3日(日)10:35
会 場:第5回うつのみや食育フェア(宇都宮城址公園メインステージ)
内 容:ステージ上で親子一緒に模擬せりを体験します
対 象:小学生とその保護者
定 員:20組(事前募集10組、当日募集10組)
参加費:無料
申 込:<事前募集10組>
はがきに住所・氏名・学年・電話番号を書き、
9月24日(消印有効)までに中央卸売市場まで。
当選者には後日案内を郵送します。
<当日募集10組>
当日午前10時から中央卸売市場ブースにて、先着10組に整理券を
配布します。
www.city.utsunomiya.tochigi.jp/oshiraselist/event/017177.html
4.【新規就農相談会 in とちぎ2010】
栃木県農業振興公社は、とちぎで農業をはじめたい方を対象とした
「新規就農相談会」を開催します。
日 時:10月17日(日) 10:00-15:00
会 場:とちぎアグリプラザ (栃木県宇都宮市一の沢2-2-13)
参加費:無料
申 込:財団法人栃木県農業振興公社 担い手支援部 青年農業者対策課
TEL:028-648-9511(受付時間 8:30-17:15 ※土日は除く)
http://www.tochigi-agri.or.jp/shunosoudsan/index.html
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【編集後記】
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ニュースにもあるように、今年は猛暑の影響で県内でヨトウムシが大量発生し
ました。大豆畑では、大豆の葉っぱが、かろうじて茶色の葉脈だけを残して、
ちょっと見では大豆とは判別できないくらいになっています。
一面の大豆畑がこのような状態ですから、農家にとっては何とも悲しいことで
す。
虫以外にも農家の頭を悩ませる問題はたくさんあります。
リーキ(西洋ネギ)を栽培している農家を訪ねました。
今まで入手していた良質のリーキのタネが手に入らなくなったので、新しいタ
ネを数種類撒いて試している、とのことでした。タネには固定種、一代交配種、
遺伝子組み替えなどいろいろな種類があります。固定種は何世代もかけて淘汰
をくり返してできたもので安定していますが、種類によっては品質にばらつき
が多いものもあり、何年か実験してみないとタネの良し悪しは判断できないと
いいます。
ハウスに案内されると、たくさんの不揃いのリーキが生育中でした。
「この列はダメだな」と言いながらも、表情は決して暗くはありません。
ハウスの中を観察していると、「これ見てみな」とハウスの天井を指差すので
上を見ると、ハウスの天井部分のビニールが無くなっています。数日前の竜巻
で飛ばされてしまったそうです。「明日直さなくちゃ」と笑顔で言います。
ブロッコリーとキャベツの畑では、キャベツが虫にやられていました。
「キャベツだけを食べる虫がいるんだ」と、また笑顔が返ってきました。
農家は、虫、病害、天候、その他様々な要因に振り回されます。
それでも、このリーキ作りの農家さんは、めげることなく黙々と農作業を続け、
悪戦苦闘の連続のはずなのに、つらい表情は見せません。
内に秘めた不屈の精神がかえって表情を穏やかにさせるのでしょうか。
こんな農家さんがいるかぎり、日本の農業の未来は決して絶望的ではないと思
います。
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【お問い合わせは以下のアドレスまで】
info@farmfirm.co.jp
株式会社ファーム・アンド・ファーム・カンパニー
〒321-0954
栃木県宇都宮市元今泉5-1-22 ユニビル201
http://www.farmfirm.co.jp
TEL 028-678-3411
FAX 028-678-3412
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